【前期第11回目ゼミ】
3年生発表 SY テキスト第9章
4年生発表 KY 広告表現の比喩
【今日も、論文タイトルの『 』は括弧悪い??】
1963(昭和38)年発行の或る研究雑誌に掲載されていた論文です。
こんな昔から、題名にカッコ、しかも二重カッコを付ける例があったとは……。
以前、こちらでも話題にしました。
【今日は、タイトル・書名に付いたカッコ悪いカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4ad9.html)
【今日も、一度気になると、とことん気になるカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_1cf0.html)
【今日も、タイトル部分に付けられたかぎカッコ「」】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/200712_89e3.html)
【今日も、カッコが気になるカッコまにあ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/20071513_2370.html)
【今日だからこそ、論文タイトルに付いた二重かぎカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/200711_d521.html)
【今日こそ、マニアックな、行頭の「々」】
「人々」の「々」のようなくり返し符号を、「人
々」のように、行頭に使ってもいいのだろうか。
それとも、行頭に来た場合は、「人
人」
のように、元の字を繰り返して使うのが正しいのだろうか。
JIS(日本工業規格)である「日本語文書の組版方法」(JIS X4051:2004)によると、「行頭禁則和字」として
「ヽヾゝゞ々ーぁぃぅぇぉっゃゅょゎァィゥェォッャュョヮヵヶ」(表4 文字クラス)
が挙げられている。
「ヽヾゝゞ々ー」が「和字」、特に「字」なのかどうか気になるが、それは置いておくとして、さらにこの「表4」の「備考8.」に
「8. 行頭禁則和字の長音記号及びよう(拗)促音を含む小書きの仮名を、行頭禁則和字からはずすことは、処理系定義とする。(後略)」
とある。
「処理系定義」というのは正確にはよく分からないが、まあ、勝手に決めてよいということ(例外として認める)ということであろう。
とすると、残りの「ヽヾゝゞ々ー」は必ず「行頭禁則」ということになるので、行頭に使ってはいけないという結論になる。
ところで、日本エディタースクール(2006)『標準 校正必携 第七版(電算植字対応版)』(日本エディタースクール出版部)の「組方原則および調整」では「組方原則は(中略)多くはこれまでの習慣なり、印刷所の慣行に従っているのが現状である」と指摘し、「最も標準的と思われる事項をまとめてみた」として次のような記載がなされている。
「* 反復符号(々、ゝ、ゞ、/\など)が行頭にくるときは、次の方式がある。
(1)もとの字を重ねる。(但し、古典物などで特に原文の表記を生かす必要のあるときなど、また、地名・人名など固有名詞の場合はこの限りではない。)
(2)行頭にくることは禁止とし、前の行を調整して一字追い出すか反復符号を追い込む。
(3)行頭にくることは許容とし、そのまま行頭に組む。」(205頁)
というわけで、「々」を行頭に置いても「許容」されるという「習慣」「慣行」もあるということになる。
というわけで、マニアックな人以外は、じゃあどっちでもいいんじゃない、という風に思ってしまうのでしょう。
ま、最終的には、どっちもあり得るということですが……。
ちなみに、「々」を行頭に使えないとする習慣は、「々」は物理的(空間的)に直前にある漢字の繰り返しを表すのみであるという見方に基づいている。
一方、「々」を行頭に使えるとする習慣は、「々」は意味(文脈)的に直前にある漢字の繰り返しを表すという見方に基づいている。
などと、ちょっと難しく考えてみたりして……。
難しく考えれば、「物理的(空間的)」対「意味的(文脈的)」ということになるが、そんなに難しく考える必要はないと言えば絶対ない。
【今日の、ホッとする、なごみ風景】
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