2008.07.22

2008年7月22日前期第12.5回目ゼミ

【前期第12.5回目ゼミ】
 
卒業論文のテーマの発表のため、「12.5」回。
 
 
【今日は、お久しぶり! 揚足鳥】

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 「公園内では
  凧上げ、ラジコン飛行機
  等の行為はできません。」
 
 

「凧上げ」「の行為」は分かります。「凧を揚げるという行為」です。
   (あれ、「凧を上げる」じゃないの???)
   (っていうことは、「上足鳥」???)
 
 閑話休題。
 

 「ラジコン飛行機」「の行為」とは一体なんでしょうか。(動作を表す言葉がありません。)

 
 「空中を飛ぶ」ということ?
 そんなわけないか。

 
 
 
 
【今日こそ、揚足鳥、じっくりと耳を傾けてキミに命じたい教訓】
 
 (『日本語へんてこてん』『みんなで国語辞典!―これも、日本語―』『問題な日本語―その3―』『若者言葉に耳をすませば』『これも日本語!あれもニホン語?』を取り上げたあとに)

 
  「いずれも、新しい非規範的な言語現象をいたずらに嫌悪し批判するのではなく、まずそこに近づいて実態を把握し、客観的に分析をしようとした書である。そこに研究対象への愛情があればあるほど、そのような姿勢は一部から「乱れた若者語への迎合」などと指弾されるが、研究者の立場にあっては、新しい言語現象に研究対象として向き合わず、やみくみに「間違った日本語」のレッテルを貼って排斥しようとする態度こそが、世俗への「迎合」であろう。」

 (新野直哉(2008)「(特集 2006年・2007年における日本語学界の展望) 語彙(理論・現代)」『日本語の研究』4巻3号(日本語学会)48頁より)
 
 
 
【今日の、ホッとする、なごみ風景】

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どうでしょうか???
 
 

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2008.07.15

2008年7月15日前期第12回目ゼミ

【前期第12回目ゼミ】
 
3年生発表 IT テキスト第10章
4年生発表 NH 感情動詞
        KT 国語教科書の対称詞
        TY 女性が用いる一人称詞「僕」「俺」
 
 
【今日だからこそ、マニアックな、原稿用紙での行末欄外の「っゃゅょ」のブラ下がり】
 
 先週に引き続き、マニアックものです。
 原稿用紙に書いた学生のレポートを見ると、時々、拗音・促音の「っゃゅょ」を行末の欄外に書いているのを見かけます。
 
 以前からの普通の慣行としては、原稿用紙の場合、行頭の1マス目に「っゃゅょ」を書いても何も問題はないのですが、なぜか、行頭に「っゃゅょ」を書いてはいけない、もしその位置に来そうなときは、「、。」同様、前の行の最後の字のマス目と一緒に書くかあるいは欄外に書かなければならないと思い込んでいるようです。

 
 どうして、こんな思い込みをするようになったのだろうかと、しばらくは不思議に思っていましたが、どうもその原因は、先週話題にしたJIS規格の「行頭禁則和字」(「ヽヾゝゞ々ーぁぃぅぇぉっゃゅょゎァィゥェォッャュョヮヵヶ」)にあるのではないかと気付きました。
 
 つまり、ワープロでは、JIS規格をそのまま適用し「っゃゅょ」等を「っゃゅょ」にしており、(綺麗に、字間調整して1字分次の行に追い出すか、同じく字間を狭めて前の行内に追い込めばいいのに、そこまで性能のよい―というか複雑になりすぎてソフト製作者が面倒でやらないのでしょうが―ワープロはないので)、「、。」同様、行末に「ブラ下がり」(欄外に置く)にしてしまっており、そうしたワープロで印刷されたものを見慣れてしまったために、原稿用紙で書く場合も、「っゃゅょ」を行末欄外に書くものだと思い込んでしまったのでしょう。
 
 学生には、何の問題はなく、問題があるとすれば(もしかしたら、小中高の先生も学生と同じように思い込んでいる人がいそうな気もするが)、先生がこれまで(高校まで)指摘をしなかったことと、ワープロ製作者が句読点と「っゃゅょ」を同様に扱ってしまっていること(ただし、正確に言えば、行頭禁則文字の指定はワープロ使用者が変更できるので、やはり、そのことを知らないワープロ使用者の責任ということになるのでしょうが)でしょう。
 
 
 で、で、「原稿用紙では、本当に行頭に「っゃゅょ」を使ってもいいの」とまだ疑っている人のために。

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(『みんなと学ぶ 小学校国語 三年上』(学校図書、2005年2月発行)38頁より、上半分のみ抜粋)

(心内文も「」で括るべきだなどということはこの際、気にしないで下さい。)
 
 
 
 ところで、いまどき、原稿用紙にレポートを書く人の割合ってどのくらい、いるのだろうか。
 ところで、いまどき、卒業論文は原稿用紙に手書きという決まりがあるところって、あるのだろうか。

 
 
 
 
【今日の、ホッとする、なごみ風景】

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2008.07.08

2008年7月8日前期第11回目ゼミ

【前期第11回目ゼミ】
 
3年生発表 SY テキスト第9章
4年生発表 KY 広告表現の比喩
 
 
【今日も、論文タイトルの『 』は括弧悪い??】
 1963(昭和38)年発行の或る研究雑誌に掲載されていた論文です。
 こんな昔から、題名にカッコ、しかも二重カッコを付ける例があったとは……。
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以前、こちらでも話題にしました。

【今日は、タイトル・書名に付いたカッコ悪いカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_4ad9.html

【今日も、一度気になると、とことん気になるカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_1cf0.html

【今日も、タイトル部分に付けられたかぎカッコ「」】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/200712_89e3.html

【今日も、カッコが気になるカッコまにあ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/20071513_2370.html
 
【今日だからこそ、論文タイトルに付いた二重かぎカッコ】(http://jl-seminar.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/200711_d521.html
 

 

 

【今日こそ、マニアックな、行頭の「々」】
 

 「人々」の「々」のようなくり返し符号を、「
 々」
のように、行頭に使ってもいいのだろうか。
 
 それとも、行頭に来た場合は、「人
 人」

 のように、元の字を繰り返して使うのが正しいのだろうか。
 
 
 JIS(日本工業規格)である「日本語文書の組版方法」(JIS X4051:2004)によると、「行頭禁則和字」として
 「ヽヾゝゞ々ーぁぃぅぇぉっゃゅょゎァィゥェォッャュョヮヵヶ」(表4 文字クラス)
が挙げられている。

 「ヽヾゝゞ々ー」が「和字」、特に「字」なのかどうか気になるが、それは置いておくとして、さらにこの「表4」の「備考8.」に
 「8. 行頭禁則和字の長音記号及びよう(拗)促音を含む小書きの仮名を、行頭禁則和字からはずすことは、処理系定義とする。(後略)」
 とある。
 「処理系定義」というのは正確にはよく分からないが、まあ、勝手に決めてよいということ(例外として認める)ということであろう。
 
 とすると、残りの「ヽヾゝゞ々ー」は必ず「行頭禁則」ということになるので、行頭に使ってはいけないという結論になる。
 
 ところで、日本エディタースクール(2006)『標準 校正必携 第七版(電算植字対応版)』(日本エディタースクール出版部)の「組方原則および調整」では「組方原則は(中略)多くはこれまでの習慣なり、印刷所の慣行に従っているのが現状である」と指摘し、「最も標準的と思われる事項をまとめてみた」として次のような記載がなされている。

 
 「* 反復符号(々、ゝ、ゞ、/\など)が行頭にくるときは、次の方式がある。
  (1)もとの字を重ねる。(但し、古典物などで特に原文の表記を生かす必要のあるときなど、また、地名・人名など固有名詞の場合はこの限りではない。)
  (2)行頭にくることは禁止とし、前の行を調整して一字追い出すか反復符号を追い込む。
  (3)行頭にくることは許容とし、そのまま行頭に組む。」(205頁)
 
 というわけで、「々」を行頭に置いても「許容」されるという「習慣」「慣行」もあるということになる。
 
 
 というわけで、マニアックな人以外は、じゃあどっちでもいいんじゃない、という風に思ってしまうのでしょう。
 ま、最終的には、どっちもあり得るということですが……。
 
 
 ちなみに、「々」を行頭に使えないとする習慣は、「々」は物理的(空間的)に直前にある漢字の繰り返しを表すのみであるという見方に基づいている。
 一方、「々」を行頭に使えるとする習慣は、「々」は意味(文脈)的に直前にある漢字の繰り返しを表すという見方に基づいている。

 などと、ちょっと難しく考えてみたりして……。
 
 難しく考えれば、「物理的(空間的)」対「意味的(文脈的)」ということになるが、そんなに難しく考える必要はないと言えば絶対ない。
 
 
 
【今日の、ホッとする、なごみ風景】

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2008.07.01

2008年7月1日前期第10回目ゼミ

【前期第10回目ゼミ】
 
3年生発表 IA テキスト第11章

 
 
【今日の、リラックス ひと目休み】
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【今日の、(本当にすみません)卒論テーマ思い付き捏ねた集】

○国語教科書に現れる複合辞(複合助詞・複合助動詞)について
 小学校(及び国語教科書)に使われている複合辞の実態(使用数・用法)を調査し、複合辞に着目させる必要性(どの学年から、どの程度等)に関して考察を行う。

○小学生用辞典の複合辞類の取り上げ方と語釈について
 近年の、複合辞研究の成果がどの程度生かされているかを調査し考察を加える。
 (日本語教育分野に比べ、複合辞への着目の度合いが、どのように異なるのかも含めて)

○小学生用辞典の接続詞の語釈について
 近年の、接続詞研究の成果がどの程度生かされているかを調査し考察を加える。
 
 

 

【今日は、お菓子お休み】

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2008.06.24

2008年6月24日前期第9回目ゼミ

【前期第9回目ゼミ】
 
3年生発表 IA テキスト第8章
4年生発表 TY 因京子(2006)「談話ストラテジーとしてのジェンダー表示形式」日本語ジェンダー学会編『日本語とジェンダー』ひつじ書房
 
 
【今日は、「揚足鳥」自戒】

 「科学者は研究を極めるほど謙虚になる。自分の無知さを知って謙虚にならざるを得ないのだ。その観点から言えば、知ったかぶりをする科学者はもはや研究をストップしており、それまでに得た知識を誇っているに過ぎないということができる。もはや過去の人であり、その知識は時代遅れになっている可能性が高いのだ。」(池内了(2008)『疑似科学入門』岩波新書 p.190)
 
 
 
【今日の、ホッとする、なごみ風景】

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【今日の、しか???】 
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【今日も、お菓子】
 うまい棒 チーズ味 (やおきん 販売)
 うまい棒 牛タン塩味 (やおきん 販売)

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2008.06.17

2008年6月17日前期第8回目ゼミ

【前期第8回目ゼミ】
 
3年生発表 KR テキスト第7章
研究留学生発表 SM 小出慶一(2003)「味覚形容詞―体系とその意味拡張―」『群馬県立女子大学国文学研究』23号
 
 
【今日は、一言】
 自分も歳をとったな、と思う瞬間
   ――昔の思い出を語り始めたとき
   ――お説教くさい話を始めたとき
   ――歳をとったなと思い始めたとき(これはボケです)
 
 
【今日は、久々の揚足鳥 速報】
 つい先ほど、K大のY先生から届いたネタです。 

 「温泉地のみを選んで宿泊させています。」
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(某旅行会社の「九州全周 7日間」のパンフレットから) 

 「宿泊頂いております。」の書き間違い?
 それとも
 「宿泊させて頂いています。」の書き間違い??
 それとも
 「宿泊させています」で間違いないから、何の間違いもない???
 それじゃ、
 揚足鳥じゃないじゃないじゃない

 
 
 
【今日のみの、道】

ブナの小道
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コケの小道
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道道?の小道
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参りました。
地図では自動車も通れる普通の道のはずが、こんなのが延々と6キロも続きました。
この道の前後はきれいに舗装された2車線道路でした。

 
【今日も、お菓子】
うまい棒 やさいサラダ味 (やおきん 販売)
うまい棒 ぶたキムチ味 (やおきん 販売)

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2008.06.10

2008年6月10日前期第7回目ゼミ

【前期第7回目ゼミ】
 
3年生発表 IT テキスト第6章
4年生発表 NH 加藤由紀子(2002)「感情表現における動詞とその周辺」『岐阜大学留学生センター紀要』2001 他2編
 
 
【今日こそ、「用いります」補足情報】
 「用いります」をどうして用いっているのかに関する補足情報を一つ。
  二段活用 → 一段活用 → 五段活用
 という変化の方向性があるということ。
 
 「動詞活用に見られる言語変化を、言語内的要因に基づきとらえるなら、二段型は活用形式の合理化により一段型に変化し(中略)、変化後の一段型は類推によりラ行五段化する(中略)と説明できる」(大西拓一郎(2008)「方言文法と分布」『日本語文法』8-1(日本語文法学会)89頁)
 
 
【今日だけ(?)、ちょっと真面目に国語教育】
 
 石川巧(2008)『「国語」入試の近現代史』(講談社)を読んで。
 
 「現代文」の学習方法について、次のような記述がありました。
 
 (共通一次試験の導入以後)「なかでも大きく変わったのは現代文の学習法そのものである。読解力や語彙の知識の鍛錬よりも試験の形式にうまく順応することが求められるようになったことで、現代文対策の中心は、教科書を読んだり参考書で基礎的な事項を学んだりするやり方から、いきなり過去問題や模擬試験問題に取り組み、それを模範解答と照らし合わせる過程で自分がなぜ間違ったのかを考えるやり方に転換していく。やさしい練習問題から難易度の高い問題にステップアップしていくスタイルが消え、入学試験と同じレベルの問題を何度も反復することで出題のパターンに慣れ、解き方を会得していくやり方が一般化するのである。
  現代文の力をつけるためには日常的に本に親しみ、読書を通じて教養を身につけていかなければならないという考え方、あるいは、授業で教科書を熟読して教師の説明に耳を傾けることが大切だという考え方は、このときひとつの凋落を強いられることになる。」(202-230頁)
 (共通一次試験の導入以後)「いわゆる理解力は、このときを境に、文章を理解する力とその文章をとおして問われていることを理解する力に分裂するのである。」(230頁)石川巧(2008)『「国語」入試の近現代史』講談社(2008.1.10初版発行)
 
 
 「文章」を読むのではなく、(よく言われるように)「出題者」の「意図」を読まなければならないということでしょう。
 
 
 この本を読みながら、時折、中学校・高校の国語の時間が思い出された。
 と言っても、中学校の国語の時間で唯一記憶に残っているのは、島崎藤村の詩を暗唱させられたということだけ。それ以外、どんな授業を受けていたか、まったく覚えていない。
 高校の現代国語の時間で思い出せるのは、先生が何かを解説しながら、文章の内容を黒板に図解のようにまとめていた、そして私たち生徒はそれをノートに書き写していたという情景だけだ。
 
 そして、私は、そうした中学校・高校の国語の授業とは関係なく、小学校の高学年のときから、田山花袋の「田舎教師」「一兵卒」「蒲団」や島崎藤村「破戒」、魯迅「阿Q正伝」などなどの文学作品を勝手に読んでいた。
 
 「国語」の時間で一体何を学んだのだろうか?
 
 しかし、言語能力は無意識化=自動化されてこそ実用的になるということを考え合わせると、実は、(今では)無意識化された数々のこと(言語能力)を学び身に付けたのかもしれない?
 
 

 大学の時にある先生がこういうようなことをおっしゃった。

 
 「言葉を話したり文章を書いたりしている時に、ああこれは中学2年で教わった漢字だ、この表現は小6の時に教科書で学んだ表現だ、などと思い出すようであれば、それは言語使用としては極めて不自然である。
  学んだ様々なことが無意識化されてこそ、円滑な言語使用が可能になるのである。
  そうした意味で、国語で学んだ知識は無意識化されてこそ本当に役立つと言える。」
  (だから、いつ、どこで教わったなど、忘れても構わない。むしろ、忘れることによって円滑な言語使用ができるようになることこそ、国語教師は望んでいる。)

 

 

【今日も、緑の小道】

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【今日は、何故か「うまい棒」】
 うまい棒 めんたい味 (やおきん 販売)
 うまい棒 コーンポタージュ味 (やおきん 販売)
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2008.06.04

2008年6月3日前期第6回目ゼミ

【前期第6回目ゼミ】
 
3年生発表 SY テキスト第5章
4年生発表 KY
 
 
【今日も、漢字の成り立ちは新しい説が次々に登場する】

 「漢字の成り立ちは、考古学的な発見(甲骨文字など)があるたびに次々と新しい説が登場します。」(小池和夫(2007)『異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科』河出書房新社、30頁)
 

 
【今日は、新字体も実は古かったと信じたい】

 「新旧の字体を見比べてみると、確かに『当用漢字字体表』の字体整理のせいで本来の姿を失った漢字もありますが、それ以前の明朝体活字の旧字体が、必ずしも字源的に正しいわけでもなく、また古来書かれてきた楷書の形に忠実なわけでもないということがわかると思います。」(小池和夫(2007)『異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科』河出書房新社、172頁)
 
 「『当用漢字字体表』の新字体が、「戦後のどさくさ」でいきなり作られたものではなく、半世紀以上の歴史の上にできあがったものだということ、そしてそのほとんどは俗字としてさらに長い年月書かれてきた文字であったことは、第二章で書いた通りです。拡張新字体も、同じように俗字としては長い歴史を持つものを含んでいます。」(小池和夫(2007)『異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科』河出書房新社、100頁)
 
 
 
【今日の、ライラック】

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2008.05.28

2008年5月27日前期第5回目ゼミ

【前期第5回目ゼミ】
 
3年生発表 IA テキスト第4章

 

 

【今日も、「用いる」は五段活用に「用いります」って用いらないんですか?】

 学生のレポートを読んでいた。

 「……納得するといった場合に用いり、会話文より地の文の多く現れる」とあった。

 「用いり」の「り」は、誤って付けてしまったのかなと、まず思ったが、どうもそうではないらしい。
 
 「用いる」を五段活用させているのである。
 「用いらない」
 「用いり(ます)」
 「用いる」
 「用いれば」
 「用いろ」
 
 「え!!!!!」と思い、国語辞書を調べました。
 『日本国語大辞典 第二版』『新明解 国語辞典 第五版』『広辞苑 第五版』
 いずれも「上一段」活用のみです。
 
 
 さっそく用例探しです。
 こんなときWebはとても便利です。(google検索 2007.12.15)
 pdfファイルのもの、つまり確実な例を挙げてみました。
 
 実例はありますが、例数は少なく、まだまだ一般的とは言えません。
 
 
 「用いらない」("用いらない" の検索結果 約 1,070 件)
   「将来化合物Aを侵害用途(ここでは殺虫剤)に用いらないとは限らず」(eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/30113/1/用途発明.pdf)
 
 「用いろう」(「用い、ろう」を除くと16例)
   「日本人は日本と同じ方法をモンゴルに用いろうとしていることです。」(www.adf.jp/main/top-img/2te-maan.pdf
 
 「用いり(ます)」("用いります" の検索結果 約 532 件)
   「講義・演習では、SWEBOK の全知識領域について、実プロジェクト教材を用いります。」(it-spiral.ist.osaka-u.ac.jp/pdf/2007_fini_rittu.pdf)
 
 
 「用いりて」は、次の3例のみ。古い例です。
    「こうと言えば用いりてやらねばならん。」(「Re:おさしづ   明治二十六年五月十七日より」http://nubo.kinshinko.com/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=458;id=4444
    「諭せば用いりて治めてくれ。」(同前)
    「それより用いりて席々と言う。」(「<御神言おさしづ>【明治26年】」http://www.biwa.ne.jp/~kin-ai39/osashizu26.htm
 

 「用いる」「用いれば」「用いろ」は上一段、五段ともに同じ形です。

 

 

【今日の、撮れたて、ライラック】

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2008.05.21

2008年5月20日前期第4回目ゼミ

【前期第4回目ゼミ】
 
3年生発表 KR テキスト第3章
4年生発表 TY 卒論先行文献発表
 
 
 
【今日のメモ 「コミュニケーション能力」】
  コミュニケーション能力は
    教えられて伸ばせる能力だろうか?

  コミュニケーション能力は
    いろいろな人を話ができること
    適切に言いたいことが言えること

  でも、それ以上に大切なことは
    まず相手の話をよく聞き、よく理解すること
  そのためには
    言葉に表れない相手の意図をくみ取ること
 
  コミュニケーション能力は、
    「話が通じる」こと
 
 
 
【今日の、チューリップ】

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【今日も、お菓子】
 頂き物です。O(オー)先生、ご馳走様でした。
 
 童謡菓撰
  雪やこんこ どこかで春が ずいずいずっころばし
  (六花亭)

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